クラシックルート巡礼
谷川岳・滝沢リッジ(単独)
2007年3月21日〜24日
小倉(記録)
今回の滝沢リッジは5回目になります。単独では2回目です。今までの最高点に達しましたが敗退しました。
まず、土合まで600キロ・約10時間を一人で運転します。体力・気力が必要です。そして土合をAM3:00前にスタートしました。登山指導センターに寄って登山計画書を提出しました。掲示板には25日(月曜)から一の倉沢は前面入山禁止となっていました。滑り込みセーフでした。良かった。
ガチャで重くなったザック(25kg)を担ぎ、真っ暗な雪道をヘッ電の光を頼りにたった一人、一の倉沢へと登って行く、何だか気が滅入ってしまう。何でこんな危険でしんどい事をするのだろうと、アプローチではいつも思います。敗退する理由を探しているもう一人の自分がいます。
一の倉沢出合いでは水が流れている。今年はとりわけ雪が少ない。しばらく登ると流れもなくなり雪崩のデブリが出てきた。距離にして100m、このデブリを通過するのに30分ほど掛かってしまった。落とし穴にはまると腰まで潜ってしまう。
滝沢リッジの取り付きのスラブ壁は、しっかりした雪が着いているとダブルアックスで簡単に登れますが、今回は、まともにスラブ状の岩がでていて悪く、ハーケンを一本打って抜けました。その後は、かん木の生えた急雪壁をダブルアックスで登ります。6P目にスラブ壁(残置3本あり)が出てきました、少し悪い。7P目のおにぎり岩を人工で登って、ビバーグしました。
テラスを整地してツエルトを被る頃には風が出てきて、雪が降り出しました。朝、あたりが明るくなってもガスっていて雪が降っていました。しばらく様子を見ていると、ガスも次第に取れて、青空が見えてきました。最高の天気です。でもこの晴れも今日一日だけです。急いでスタートしました。
ザイルを2P伸ばしました。ナイフリッジが続いています。その先にドームが見えました。今日一日だけではとても抜けられません。あと一日晴れが欲しい。体力も気力もそろそろ無くなって来ました。山に飲み込まれているのかな、もっとトレーニングしなくては。
しばらくその素晴らしい景色に見とれていました。そして気持ちの整理をして下降することにしました。かん木を支点にしてルンゼを9回の懸垂で一の倉沢に降り立ちました。これで5回目の滝沢リッジが終わりました。多分、来年もここに来るでしょう。滝沢リッジは私のライフワークだからです。
3月21日晴れ あやめ池7:50 → 土合20:30泊
22日晴れ/雪 土合1:30/2:45 − 取り付き7:00 − 1P目7:25 −8:45
2P目 8:45 − 10:00
3P目10:00 − 11:10
4P目11:10 − 12:30
5P目12:30 − 14:10
6P目14:10 − 15:40
7P目16:00 − 17:20(泊)
23日晴れ 8P目7:00 − 8:00
9P目8:00 − 9:00/40 − 一の倉沢14:20 − 土合16:20/17:20
24日曇り/雨 − あやめ池15:30
「登攀装備一覧」
ザイル8.5×50=1本・8.3×60=1本・ビナ14枚・ソロイスト・アブミ3個
カム×2個・スノーバー×1本・ユマール・ハーケン×3枚・シュリング
テープ・ハーネス・チェストハーネス・アイゼン・ピッケル・パイル
ヘルメット・オーバー手袋・ウール手袋×4
(小倉)
